直島にある安藤忠雄建築の地中美術館 予約不要の年間パスポート
- エルジュール ELLEJOUR
- 2023年4月1日
- 読了時間: 7分
更新日:2月15日
2019年に香川県の直島を訪れて以来、自然とアートが見事に融合しているこの地に魅了され、それ以降、年に2.3回訪れるようになりました。
直島にはまるきっかけとなったのは、ベネッセが運営する安藤忠雄建築の地中美術館です。
企画展がない、常設展示のみのこの美術館にオタクのように何度も何度も足を運んでいます。
もし、地中美術館への来館を検討されて、こちらの記事に辿り着いてくださった方がいらしたら・・・。
本記事は
「直島にある安藤忠雄建築の地中美術館の予約不要の年間パスポートについて」
詳しく記載しています。
まず、この美術館になぜ何度も訪れてしまうのか・・・
考えてみました。
理由は大きく3つあります。
・自然光だけで鑑賞する贅沢
その瞬間でしか見れないモネがある。
季節、時間で見え方が変わる。
地中美術館には、スポットライトがほぼなく、天候や季節、時間帯によって、作品の見え方が刻一刻と変化します。
こんな屋内美術館はほぼないと思います。
パリのオランジェリーがまさにモネの意思で地中美術館に近い、自然光採光のみの展示になっていました。
香川は真夏、景色が白っぽく霞んで見えることが多いと感じるのですが、その中からモネ室に入った時の空気がひんやり、一変する変容も美しいですし、冬の澄んだ空気で高度が低い太陽光は建築に影が伸びるように入りますが、一方で閉館間際のモネは少し暗めに感じたり・・・。
自然光ゆえ、訪れる度に全く違うものだと感じます。
・サイト・スペシフィックの力
展示されているのは、わずか3人のアーティストの作品だけなのですが、
後から持ってきた展示物ではなく、その作品を展示するために空間が設計されているため、作品と建築が完全に一体化しています。
モネのためだけに、モネを自然光でみるためだけに設計されたモネ室は圧巻です。
・建築そのものがアート
安藤忠雄さんよる設計ですが、最大の特徴は建物の大半が地下に埋設されており、随所に設けられた中庭から光が差し込み、自分が今どこにいるのか分からなくなるような、まるで迷路の中にいるような・・・それ自体が非日常で神秘的なんです。
また、今記事を書いている地中美術館だけでなく、直島にあるメインの建物のほぼ全てが安藤建築です。
それによって町全体に統一感が生まれており、脳が激しく切り替わることがないのも良さなのかもしれません。
美術館の入り口へ向かうアプローチには、モネが愛した植物を配した「地中の庭」があります。フランスのモネの庭を再現したように、美しく手入れされた庭、早朝、日没前、非常に美しい光が降り注いで、ここも作品の一部のようで、モネへと誘う大切な空間になっているように感じます。
地中美術館には数回足を運ぶこと、そして地中美術館は年間パスポートでの来館がオススメです。
先述の理由からも、1日に何度も訪れる価値がある美術館だと感じています。
地中美術館はモネの睡蓮をメインに、タレルなど光をテーマにしたアーティスト作品の常設展示が楽しめます。
何度も訪れる価値がある、その理由ですが、この美術館は地下にありながら自然光で作品が観れる、日本で数少ない美術館のひとつ。
朝・昼・夕と移り変わる自然光の変化によって、館内の様子、そしてアート自体の変化も楽しめる美術館だと思うからです。
自然光で採光されている地中美術館で作品を観る大きなメリットは以下の3点だと感じます。
・季節、天候や時間の移ろいで見え方が変わる。
・クロード・モネが自然光のもとで描いた「睡蓮」、モネが描いたその瞬間と同じ目線で画を観る体験ができる。
・展示作品の1つ、ウォルター・デ・マリアの彫刻作品の空間は自然光での採光を前提とした空間や形状で構成されており、光の移ろいで作品に変化が生まれます。
また、作品群以外も見どころ満載です。
言わずもがな、安藤建築のコンクリートの美しさは必見ですし、自然と融合している安藤忠雄建築の空間は朝夕、そして天候や季節の違いで、コンクリート建築に映ろう照影や明暗のコントラストががらりと変わるのです。
訪れる度に感じますが、一瞬たりとも同じ体験はなく、自然の一回性や変化していく周囲の環境に様々な気づきを得ることができます。
そう感じれる理由の大きな1つが館内がほぼ撮影禁止となっているからかもしれません。
撮影禁止ということで作品に集中でき、深い没入感とともに、五感で作品や空間を感じることができています。
それ故、本記事には館内の写真がほぼありません。
スマフォやカメラで撮影ができる展示空間だと、良い写真を残そうと、夢中になってしまいがちです。(まさに私です。)
ファインダーを通して作品を観る、撮るという行為に没頭しがちです。
でも耳をすませば、美術館でありながら、アプローチや美術館内の外部空間からは鳥の囀りが聞こえ、風を感じることができ、視覚にはダイレクトに美しい色彩やカタチが目に入ります。
真夏のうだるような暑ささえ、心地よく感じます。
話を年間パスポートに戻しますが、年パスは購入から1年間、何度でも訪れてることができますが、
最大のメリットは予約が不要で入館できる点だと感じています。
ファストパスのような概念かもしれません。
年間パスポートならば、チケットセンターでパスポートと入場券を引き換えさえすれば、いつでも入場が可能です。
前提として完全予約制のこの美術館は海外からの団体予約がかなり前から入っている為、ハイシーズンは常に夕方まで予約でいっぱいです(涙)
地中美術館は通常のチケットですと完全予約制で15分単位で入場が管理されています。
当日予約でも16時から最終入館17時までは空いてる確率が高いのですが、時間の変化を楽しむために朝や昼も来館しておきたいところです。
また、年間パスポートは私のように直前に旅することを決めたり、予約が苦手な流動的な人間にも向いています。
先述の通り、夕方は予約をしていなくても空いている確率が高いのですが、
個人的には観光客が少ない、17時の最終入場時間はオススメの来館時間です。
※冬季は閉館時間が変更になっている場合あり
理由①
17時以降は何より人が少なく、より静謐な空間でインスタレーションやモネを鑑賞できます。
地中美術館はもともと、完全予約制で入場者数を他美術館より絞っていると感じますが、ほぼ貸切状態になる夕方の時間帯の空間は別格です。
理由②
夕方以降のマジックアワーと重なると…
チケットセンターから美術館までの約100mの道に大変美しいガーデンがあります。
美しいモネの睡蓮の庭を再現した美しい「地中の庭」
このガーデンにマジックアワーが重なると、光と影の美しさが現れて、そこに蝉の音、鳥の囀り、風の音、美術館までが一段と美しいアプローチと格上げされます。


こちらの動画は直島に初めて訪れた真夏に撮影しました。
最終来館時間、地中美術館に向かう際に、「地中の庭」のあまりの美しさに心を奪われ、スマホの録画ボタンを押しました。
▼直島・地中美術館 年間パスポートで入館する際の注意点
現在、地中美術館の入館は15歳以下は無料となっていますが、入館予約は必要です。
年間パスポートを持っていても、同伴者が15歳以上の場合に同伴者分の予約が必要になる場合があります。
以上、直島オタクの地中美術館語りでした。
▼まとめ
地中美術館の特徴を楽しむなら、時間帯や日や季節を変えて何度も足を運ぶ。
それには年間パスポートでの来館がオススメです。
香川県香川郡直島町 地中美術館
年間パスポート 12,000円
鑑賞料 平日オンライン購入:2,500円、窓口購入2,800円 /土日祝オンライン購入2,700円、窓口購入3,000円

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