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執筆者の写真エルジュール ELLEJOUR

直島で何度も足を運ぶ価値がある!変化する地中美術館のおすすめ鑑賞方法

2019年に香川県の直島を訪れて以来、自然とアートが見事に融合しているこの地に魅了され、それ以降、年に2.3回訪れるようになりました。


直島にはまるきっかけとなったのは、ベネッセが運営する安藤忠雄建築の地中美術館です。


企画展がない、常設展示のみのこの美術館にオタクのように何度も何度も足を運んでいます。


もし、地中美術館への来館を検討されて、こちらの記事に辿り着いてくださった方がいらしたら・・・。


地中美術館には数回足を運ぶ、そして地中美術館は年間パスポートでの来館がオススメです。


この美術館は地下にありながら自然光で作品が観れる、日本で数少ない美術館のひとつ。


モネの睡蓮をメインに、タレルなど光をテーマにしたアーティスト作品の常設展示が楽しめます。


自然光で採光されている地中美術館で作品を観る大きなメリットは以下の3点だと感じました。


・天候や時間の移ろいで見え方が変わる。


・クロード・モネが自然光のもとで描いた「睡蓮」、モネが描いたその瞬間と同じ目線で画を観る体験ができる。


・展示作品の1つ、ウォルター・デ・マリアの彫刻作品の空間は自然光での採光を前提とした空間や形状で構成されており、光の移ろいで作品に変化が生まれます。


また、作品群以外も見どころ満載です。


言わずもがな、安藤建築のコンクリートの美しさは必見ですし、自然と融合している安藤忠雄建築の空間は朝夕、そして天候や季節の違いで、コンクリート建築に映ろう照影や明暗のコントラストががらりと変わるのです。


訪れる度に感じますが、一瞬たりとも同じ体験はなく、自然の一回性や変化していく周囲の環境に様々な気づきを得ることができます。


そう感じるのは館内がほぼ撮影禁止となっているからかもしれません。


撮影禁止ということで作品に集中でき、五感で作品や空間を感じることができています。


それ故、本記事には館内の写真がほぼありません。


スマフォやカメラで撮影ができる展示空間だと、良い写真を残そうと、夢中になってしまいがちです。(まさに私です。)


ファインダーを通して作品を観る、撮るという行為に没頭しがちです。


でも耳をすませば、美術館でありながら、鳥の囀りが聞こえ、風を感じることができ、

視覚からは美しい色彩やカタチを。

真夏のうだるような暑ささえ、心地よく感じます。


話が年間パスポートに戻りますが、年パスは購入から1年間、何度でも訪れてることができますが、


最大のメリットは予約が不要で入館できる点だと感じています。


ファストパスのような概念かもしれません。


地中美術館は通常のチケットですと完全予約制で15分単位で入場が管理されています。


年間パスポートならば、チケットセンターでパスポートと入場券を引き換えさえすれば、いつでも入場が可能です。


前提として完全予約制のこの美術館は海外からの団体予約がかなり前から入っている為、常に夕方まで予約でいっぱいです(涙)

当日予約でも16時から最終入館17時までは空いてる確率が高いのですが、時間の変化を楽しむために朝や昼も来館しておきたいところです。


年間パスポートは私のように直前に旅することを決めたり、予約が苦手な流動的な人間にも向いています。


先述の通り、夕方は予約をしていなくても空いている確率が高いのですが、

個人的には観光客が少ない、17時の最終入場時間はオススメの来館時間です。


理由①

17時以降は何より人が少なく、より静謐な空間でインスタレーションやモネを鑑賞できます。地中美術館はもともと、完全予約制で入場者数を他美術館より絞っていると感じますが、ほぼ貸切状態になる夕方の時間帯の空間は別格です。


理由②

夕方以降のマジックアワーと重なると…


チケットセンターから美術館までの約100mの道に大変美しいガーデンがあります。


美しいモネの睡蓮の庭を再現した美しい「地中の庭」


このガーデンにマジックアワーが重なると、光と影の美しさが現れて、そこに蝉の音、鳥の囀り、風の音、美術館までが一段と美しいアプローチと格上げされます。





こちらの動画は直島に初めて訪れた真夏に撮影しました。


最終来館時間、地中美術館に向かう際に、「地中の庭」のあまりの美しさに心を奪われ、スマホの録画ボタンを押しました。





以上、直島オタクの地中美術館語りでした。


▼まとめ

地中美術館の特徴を楽しむなら、時間帯や日や季節を変えて何度も足を運ぶ。

それには年間パスポートでの来館がオススメです。


香川県香川郡直島町 地中美術館

鑑賞料2,100円 / 年間パスポート 10,500円


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