少し前にあるコンペを見学しました。
1つはNOT A HOTELの最終コンペを現地で
2つ目は建築学生向けのコンペをYouTubeで
私は建築に造詣が深くないのですが、
・NOT A HOTELのビジネスモデルやコンペ含めて展開方法が面白いと思っている
・美しい建築が好きなのでデザインが生まれた背景、建築家のバックボーン、デザインの組み立て方が気になる
・数字などで正解・不正解が出せない世界のレビューが気になる
そんな事が気になって見学してみました。
また、多動の影響か、ただただ興味があってジャンル関係なく学生さんのコンペをよくみています。
(Z世代のリサーチ・・・とかではなく、もうただの趣味です。)
2つのコンペの目的や趣旨などは全く異なり、
ビジネスかビジネスではないか、
出場者が日本の学生、U-40の国内外のプロ(但し、建築士資格の有無は問わず)という違い。
審査員ですが、前者は万博を担当している超有名建築士、今話題の50代の大人気建築士ユニット、Saasのプラットフォームを立ち上げて売却、NOT A HOTELを立ち上げた実業家。
後者は全員60代、70代の建築士の先生方、ど素人の私でも書籍でお名前拝見したことある有名な方も。
どちらのコンペも約6時間に及ぶ審査。
▼NOT A HOTELのコンペを見た感想
該当敷地は最大6mの起伏があり、軽井沢の浅間山の過去の噴火による溶岩石が点在。
その溶岩石を建築自体やインテリアと融合させた案が多く、自然と建築やインテリアを一体化させるアイディアと手法が多種多様でした。
パースの作りこみや画力が評価されている感じも多分にある印象でした。
物件販売を建築前段階のパースで募る為、CGパースの精度や世界の超富裕層に向けた魅力的なみせ方が問われているのは、ビジネスモデル上、当然であると感じます。
一方でビジネスのリアルコンペである為、デザインの実現可能性やブラッシュアップに対してどの程度柔軟に対応できるか、という質疑に対しての柔軟性や具体的な回答。
参加者によって回答の姿勢や回答内容に差がある点も面白い。
▼建築学生さんのコンペを見た感想
このコンペ、数年分を観たのですが、
建築士さんに結構きついことを言われて泣きそうな学生さんもいました。
今色々と話題になっていますが、机上の空論ではなく、経験から基づく知識が非常に重要であろうとも感じますし、昨今の早いタイミングで消費されていくSNSのコンテンツと違い、長期に渡って利用されるものであろうし、経年でわかることも多分にある世界だと想像します。
その中でも、審査員のコメントが印象に残りました。
「職人不足、資材高騰はある意味クリエーションのチャンスだと思う、おじさん、お父さん、この審査員が喜ぶような建築を考えてちゃだめだと思う。」
上記のようなことを仰っていたような・・・。
確かに!この学生さん達が、社会に出て世代が入れ替わった頃にはスタンダードが審査員の方々と違っているだろうから・・・。
そうだ!歴史や先人達から学びつつも、反骨精神で学んでほしい!!!!気にするな!と思ってしまいました。←もう完全に親目線です。
こういう世界、あるあるだと思うのですが、激励ととるか、批判ととるか。
クリエーションへの言及はあくまでクリエーションへの言及であって、個人のパーソナリティを批判しているわけではない。
真面目な学生さんほどレビューを真に受けるであろうと感じるので・・・。
学生さんの顔が曇るのを見る度に
「がんばれー!」
みたいな・・・もう完全に親の目線で観てましたね・・・(汗)
そして、
「誰のためのサービスなのか、クリエイションなのか」
ここが全てだと思うので、レビューもここがずれていると意味がないと感じます。
最近、親ほど年齢が離れた方、逆に自分の子どもであってもおかしくはない年齢の方と仕事をさせていただくことも増えたので、色々考えさせられました。
また、正解のないものをレビューする際、見る際に様々な可能性や価値観があるという前提とユーモアを持ちたいと思ったのでした。
余談・・・
建築といえば・・最近引っ越した友人の家の窓辺が衝撃的でした。
すっごくオシャレな女史なのにギャップ(笑)
ジャストサイズすぎる!
都会のど真ん中、最新のお部屋のカーテンはなんだか断熱効果もありそうだし、お隣だったら距離を置きたくなる感じ・・・防犯効果もおそらく絶大です。

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